● 散水システムの基礎知識
■ 散水システムの基本構成
  ・散水のシステムは、下図のように主に5つの部品から構成されます。
 ・以下、それぞれの役割、構成などを説明していきます。
  ご覧になりたい項目をクリックしてください。
  1.タイマー/バルブ
  2.スプリンクラー
  3.配水管用ポリチューブ/ジョイント部品
タイマー/バルブ
自動散水システムの司令塔の役割をするのが、タイマーとバルブです。
タイマーは、設定された時間にバルブの給水弁を開閉し、散水システムの配水管への送水を制御します。
タイマー/バルブのタイプは、散水システムの水源をどこに求めるかによって、2つに分けることができます。
家に給水しているメインの給水管(サービスライン)を水源とする場合
メインの給水管から支流を作り、地下に散水システムの配水ラインを設置する方法で、庭の美観を損ねず、高い水圧で効果的な散水ができる理想的な方法です。この方法では、「インライン」のタイマーとバルブを使用します。水圧の関係で広い庭全体を同時に散水することが困難な場合や、植物の種類に応じて散水の方法を変えたい場合には、庭をいくつかのゾーンに区分けし、ゾーンごとに散水する時間を設定します。その際には、ゾーンの数に相当するバルブとそれを制御するタイマー(1個)の取り付けが必要となります。
戸外の蛇口を水源とする場合
工事の手間がなく、最も簡便な方法です。「蛇口取り付けタイプ」のタイマーとバルブを使用します。ゾーンの設定は4カ所まで可能です。
スプリンクラー
スプリンクラーの選択は、散水システムを設置する上で最も重要なポイントです。ORBIT社には多種多様なスプリンクラーが揃っていますが、種類は大きく2つに分類することができます。
ポップアップ スプリンクラー
一般によく知られているスプリンクラーです。普段は地下に埋まっていて、散水時だけ水圧で地表に現れて散水します。散水が終わればまた地下に戻るので、庭の美観を損ねず芝刈りなどの障害にもなりません。一度取り付けてしまえばその後の取り扱いは簡単です。芝生などの広い庭に最適です。
マイクロ(ミニ)スプリンクラー
急速に人気が高まっている新しいタイプのスプリンクラーです。低価格で取り付けが簡単です。また、水圧や水量もポップアップ式に比べて小さく、極めて経済的です。1つのスプリンクラーがカバーする範囲は一般的に2m以下で、対象とする植物の根元にやさしく確実に散水できます。一般的な水道の水圧50psiがあれば、50個程度までスプリンクラーを設置できるので、庭木、花壇、菜園、鉢植えやプランター栽培に適しています。ハンギングバスケットへの散水も可能です。
 2つのタイプのスプリンクラー
  ポップアップスプリンクラー
  マイクロ(ミニ)スプリンクラー
ポップアップ ローター
散水時のみ地表に現れます。回転しながら半径約12mの距離まで散水し、広い場所を短時間で散水するのに適しています。回転角度や散水距離の調節が可能です。
ドリップ エミター
放射状に約60cmの距離まで均等に散水し、植物の根元への散水に適しています。水量の調節が可能です。
ポップアップインパクト
散水時のみ地表に現れます。リズミカルに水を切りながら回転し、半径約6mの距離まで散水します。芝生の庭などの効率的な散水に適しています。回転角度や散水距離の調節が可能です。
ミニ スプリンクラー
放射状に約1.2mの距離まで散水します。360度、180度、90度、45度と放水する角度に応じて商品を選べます。水量の調節が可能です。
ポップアップスプリンクラー
散水時のみ地表に現れます。放射状に半径約3mの距離まで拡散散水します。角度の調節が可能です。
ミスト スプレー
全方向へ霧状に散水します。観葉植物や温室、ビニールハウスに適しています。ハンギングバスケットへの散水にも便利です。
バブラー
常時地上に露出しています。放射状に約40cmの距離まで散水し、木の根元や花壇の草花へのスポット散水に適しています。水量の調節が可能です。
ミニローターインパクト
リズミカルに水を切りながら回転し、約80〜100cmの距離まで均等に散水します。
潅木用スプリンクラー
常時地上に露出しています。放射状に約40cmの距離まで散水し、木の根元や花壇の草花へのスポット散水に適しています。水量の調節が可能です。
多孔性チューブ
チューブに小さな孔が開けられていて、点滴のように一滴一滴散水します。苗床や菜園に適しています。
配水管用ポリチューブ/ジョイント部品
スプリンクラーが正常に機能するには、一定の水圧、水量が必要です。そのためには、1本の配水管に多数のスプリンクラーを取り付けるのではなく、メインラインからいくつかの支線を作る方法が効果的です。また、庭を美しく見せるには、配水管を地下約10〜15cmに埋め込み、目に触れないようにすることがポイントです。
配水管用ポリチューブ
RBIT社では、柔軟性や耐久性に優れ、接続が簡単なポリチューブを取り揃えています。1/2"ポリチューブはメインの配水管からの支線に、1/4"ポリチューブはマイクロ(ミニ)スプリンクラーの配水ラインに最適です。
「インライン」のタイマー/バルブを採用する場合、サービスラインからバルブまではより高い水圧を確保するため、市販の塩ビ管(25または20番手)をお勧めします。
※塩ビ管は耐久性や圧迫に強い反面、凍結に弱く柔軟性に乏しいため、寒冷地での使用や、カーブさせ配水管として使用する場合には工夫が必要です。
ジョイント部品
散水システムは、タイマー、バルブ、配水管、スプリンクラーなど多くの製品で構成されています。ORBIT社では、これらを誰でも簡単にお使いいただくために、接続を容易にするジョイント部品の開発に格別の努力をしています。
 
ご不明な点やご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
Email: